サイクルアクティビティ男鹿 2014 no.3 北浦 フォトレポート

6/28の土曜日。
北浦にて、サイクルアクティビティ男鹿2014の3回目を開催いたしました。
今回は、いつものように長距離を自転車で走るわけではなく、北浦の町の風情や歴史を感じていただきたい為の企画。
多くの町がそうであるように、北浦も、徒歩で廻るには広いけど、バスで動くわけにはいかにというサイズを、ぴったりカバーするという意味では自転車の速度は、ちょうどいい感じに当てはまります。

いつもの違い、今回の集合場所は北浦の雲昌寺に直接集まっていただきました。
そして、こちらの雲昌寺さんでは、この季節だけの特別な風景がありまして、それは境内を埋め尽くす1,000本の青い紫陽花。

副住職である古仲宗雲さんが、すべて自分の手で植えて育ててきた紫陽花で、紫陽花に囲まれた参道の素晴らしさは、とても言葉や写真だけでは伝えきれません。
今年は、例年に比べると若干早めのようで、ちょうど満開を迎えていました。
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今回の参加者は7名。
町を廻る短いコースですので、うち3名が中学生で、5名の新規参加者さんとなりました。
いつもとは違う形式にしたこともあり、新規の方に来ていただけたのは嬉しいことです。
ちなみに、遠くは、横手、大曲からの参加もありました。
ありがたいことです。
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準備が出来たところで、全員自転車に乗りまして、北浦の町に出発です。
一周が、だいたい8.2kmほどの短いコースですが、様々な見所を、雲昌寺の古仲さんに案内していただきました。
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実は、北浦は男鹿半島の中で、最も歴史のある港町で、その風情が色濃く残っている町でもあります。
こういった場所は、ガイドマップを作成しても、小さな写真と活字だけでは、なかなか伝わりませんが、地元で暮らしている方に案内していただくだけで、途端に生き生きとした町に感じられますので不思議なものです。
この日も、地元をしっかりと見てきた地域のお寺さんならではの目線で案内していただきました。

古くから残っている巨木。
こういった歴史を語るものが町のあちこちにあります。
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ハタハタ漁の時は、男鹿半島で最も活気づく場所である広い漁港。
揚がったハタハタは、この広い場所いっぱいに用意した作業台の上で仕分けられ出荷されていきます。
ちなみに、そのタイミングであれば浜で直接買っていくこともできますし、市場価格よりはだいぶお買い得に買うことが出来ます。
もちろん、その日の水揚げがないと買うことができませんのでスーパーや市場のようにはいきませんが。
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寺院もたくさんありまして、それぞれの歴史の一端を話してもらうことで、本来、自分とは何の関係もないお寺であるにもかかわらず、身近な縁を感じるコトすらできます。
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途中、北浦唯一のお菓子屋さんである、鈴木金栄堂に寄り道。
お菓子を買い込みます。
昨年、船越で同様のスタイルで開催したのである程度予想はついていましたが、みなさん、けっこうな量のお菓子を買い込みます。
やはり運動をした後は、食欲がわきますし、これは仕方がないことかもしれないです。
厳密なカロリー収支は、この際、気にしないことにしましょう…
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そして、北浦の町を一周して参りまして再び雲昌寺に戻ってきます。
先ほど買い込んできたお菓子をみんなでいただくわけですが、飲み物無しでは物足りないですので、今回は、五里合琴川の「こおひい工房珈音」のマスターに、特別にアイス珈琲をお寺の境内でドリップしていただきました。
作り置きでは無く、目の前でドリップしていただきまして、お寺の境内に、珈琲の独特の香りが広がります。
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珈音さんのアイス珈琲と、金栄堂さんのお菓子で、しばし楽しいおやつタイムです。
今日は自転車談義というよりは、北浦のコト、紫陽花のコト、珈琲のコト、お菓子のコト、この日は比較的柔らかい話題で盛り上がります。
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ひととおり、お菓子も、珈琲も、会話も楽しみましたらば、最後は座禅です。
実は、この日の参加者の3名は、お坊さんでありまして、なかなか貴重な組み合わせであります。
他の参加者は、ほぼ人生初めての座禅の組み方をイチから教えていただきました。
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もちろんスタッフも含めて全員で参加いたしましたが、なかなかに難しかったです。
表面上の姿勢は組めていても、その胸中は雑念を取り払うまではいたらず、なかなかに自分の内面というのは、思い通りにならないやっかいなモノであると再認識。
しかし、座禅を組むという経験も、それこそ何かの縁がなければ、なかなか体験する機会がないでしょうし、その意味では参加された皆さんの胸中に、何かしら残せたものがあれば何よりです。
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実際には3日も4日もかけて座禅を組むことで見えてくるコトもある世界だそうですので、その意味では僅か25分の座禅は、入り口の場所を教えてもらったようなもの。
機会があれば、またこうした場を設けるというのもいいのかなと思った次第です。

以上で、今年3回目(厳密には4回目)のサイクルアクティビティ男鹿2014は終了です。
自転車の距離が短い分、紫陽花、町の風情、アイス珈琲、座禅といろいろと工夫させていただいた回になりました。
本格的なサイクルアクティビティというわけではありませんが、これも自転車の特性を活かした、自転車文化を根付かせるためには、面白い企画だったのではないかと思います。

サイクルアクティビティ男鹿 2014 no.2と1/2 門前 フォトレポート

6/7に、門前までのコースを使ってサイクルアクティビティを追加開催いたしました。
今回はno.2とno.3の間がだいぶ開いていることもあり、せっかくなので少し短めのやつを追加で企画してみようという流れでの開催です。

コースは脇本から門前までのシーサイドコースです。

ただし、前2回のような登りのないフラットな構成ですので、スポーツサイクルのスピードであれば片道1時間程度の想定です。
お昼前には走り終えることでしょうし、今回は途中でおやつを買い込んで、門前でおやつタイムをとるだけのミニアクティビティにいたしました。
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今回の参加者は7名。
今回スポーツサイクルは初めてという方も1名参加されまして、こちらで準備したMTBに乗ってもらい、往復40kmちょいの行程を無事に完走されました。
今年は、全体的に参加者のレベルが高く先頭グループはかなりのハイペースで走ることも多いのですが、サイクルアクティビティでは後方にスタッフライダーを走らせて、全員をサポートする形を取っています。

大きな大会や、本格的な練習会は敷居が高いと感じる自転車乗りの方もけっこういらっしゃるようですが、うちでは少人数イベントの強みを活かして、こうしたサポートも含めて進めていきたいと思っています。

ちなみに、今回は(今回も?)余所の大会が近いこともあって、秋田市内から自転車で自走される方も多かったです。
秋田市内からなら、門前まで往復で100kmちょいですので、確かに大会向けの調整にはいい距離です。
こうした方々も一緒に参加してくれるあたり、非常にありがたいと思っています。
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いつもの脇本を出発し茶臼峠を通りまして船川港に向かいます。
最初に立ち寄るのはグルメストアフクシマ。
男鹿に来る人で、ここを知らないともぐりと言われるような定番スポットです。
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大正創業の、お肉屋さんで、一番の売りはなんと言ってもコロッケ。
余所では味わえない、最高のコロッケを提供してくれます。
というわけで、おやつ用に人数分を確保。
ここはお総菜も、お弁当も美味しいので、お昼を含めたスタイルで開催する場合は人数分のお弁当を予約するのもいいです。

船川でおやつを買い込みましたら、ここから先はシーサイドライド。
県内では他に無い特徴的な岩石や、海岸の風景を見ながらの爽快なライドを楽しめます。
この日は、やや追い風ぎみということもあって、みなさん自慢の愛車を快走させて門前に向かいます。
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ほぼ予想通りのタイムスケジュールで門前に到着。
今回は、五社堂登り口の駐車場の脇、木陰の場所をちょっと陣取らせていただきまして、おやつタイムです。
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さきほど買い込みましたグルメストアフクシマのコロッケ。
スタッフがこっそり買ってきた、ゴンタローの水羊羹。
それに、ジュース類を加えてのおやつタイム。

こうしてのんびりしてると、さすがは自転車乗り。
自転車にまつわる話が尽きません。
機材の話、コースの話、熊の話、などなど。
あっという間に時間が過ぎていきます。
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名残惜しいというわけではないですが、いつまでも休んでるわけにもいかないので、折り返し行程に入ります。
行きが追い風だったということは、帰りは向かい風です。
自転車乗りにとって、坂と向かい風は、逃れるわけに行かない十字架のようなものですので、ここは気合いをいれて帰りのペダルを踏みます。
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そうした、無事にスタート地点の脇本に到着。
今回も、若干ミスコースなどはありましたが、それはまぁうちの場合はいつものコトでもありますし、全員が事故なく、怪我なく、楽しんで帰ってこれたことで恩の字でございます。
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男鹿半島に自転車乗りの文化を根付かせたいと思い、小さいながらも回数を増やしながら開催しておりますサイクルアクティビティですが、今回の追加開催も含めて全9回の1/3が終わりました。
おかげさまで、新規で参加される方も徐々に増えてまいりまして、少しずつ「自転車=男鹿半島」のイメージが広がってきてる感じで、僅かながらも手応えを感じています。

残りの2/3も、いろいろと試行錯誤をしつつ、参加された方が楽しんで帰っていただけるように、そして、自転車乗るなら男鹿半島に行こうかと言ってもらえるようなスタイルが広まっていくよう、引き続き頑張ってみたいと思います。

イタリアン de 鯛フェスタ vol.2 フォトレポート

6月5日。
先日の、秋田市での開催に続く、「イタリアン de 鯛フェスタ」のVol.2を開催いたしました。
今回は、マダイ揚がる男鹿半島は戸賀浜の高台にあります「男鹿のうめものカフェ・ランチ Que sera sera」にて開催させていただきました。
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平日のお昼という特定層向けの企画にはなりましたが、予想した以上のお申し込みをいただき、嬉しい限りです。

普通に集まっていただいて食事するだけでも、十分美味しい集まりになるとは思いますが、今回はちょっとだけ男鹿半島の成り立ちや、地形の魅力も囓っていただきました。

そのための集合場所は八望台。
男鹿半島の先端近くにあり、八方に男鹿半島の魅力的な風景を見渡せる、とっておきの高台です。

今回は男鹿半島・大潟ジオパークの公認ガイドである、夏井興一さんにお話いただきました。
すぐ近くに見渡せる、一の目潟、二の目潟、戸賀湾の火山爆発による成り立ちや、周辺の地形が段々に形成されてる秘密、などなど。
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あまり学術的な話題に振っても専門家や学生ではありませんから、そのあたりを気をつけつつ。
目の前に見えている素晴らしい風景が、どのようにできあがったかを、おーよそ20分の間に凝縮してお話していただきました。

男鹿市(と大潟村)は、こうした地形、地質をベースにしたジオパークという取り組みをここ数年進めてきています。
その性質上、ジオパークというと、どうしても専門的な話や、学術的な話が主になりがちですが、こうした風景の素晴らしさのような切り口を探っていくことで、間口の広がりや、文化として普及が見えてくるのかもしれません。

その後はQue sera seraに移動しまして、今回の料理も担当していただく、Pecorina吉田シェフに、自身がイタリアに行って修行した時の話を交えながら、イタリアの魅力、男鹿半島の魅力について10分ほど語っていただきました。
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さて、いよいよランチタイムです。

●マダイのカルパッチョ 滝の頭クレソンのソースで
●焼き野菜のマリネ バルサミコ風味
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●マダイのラグー タリアテッレ(手打ちパスタ)
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●ローズマリーのフォカッチャ(平焼きパン)
※すみません、写真なし

●マダイの香草オーブン焼き
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●デザート盛り合わせ
 生チョコレートのケーキ
 カッサータ・イタリアーナ いちごのソース
 (イタリア風アイスクリーム ドライフルーツとナッツ入り)
 甘夏と寒波祖グレープフルーツのジュレ
  晩柑のマーマレード添え
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●Que sera sera オリジナルブレンドコーヒー

これに、おのおのドリンクを注文していただきました。

今回の会場である、Que sera seraは、もともと民宿をやっていた建物で、それなりに年期は入っていますが、それ故に昔ながらの風情があります。
そうした場所で、イタリアンを楽しむというのも、なかなか風情があります。
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イタリアンが好きな人の中でも、いかにもイタリア料理店という建物のなかで、いたせりつくせりのサービスを受けるのが好きな人と、純粋に料理の味を求める方と様々です。

今回の企画は、もちろん後者の方に入るわけですが、自分が住んでいる地域とイタリアの関係性や、シェフ自らの料理以外のイタリア話を聞いてから、その料理を楽しむというのも面白いスタイルなんじゃないかと思います。

料理というのは、いついかなる場合も文化と深く結びつくものですし、食材の善し悪しや、シェフの腕前以外の部分でも楽しめるのが、歴史のある国(日本やイタリア)ならではの食事の楽しみの一つだと思います。

ただ、イタリアンを楽しむだけならば、余所でも幾らでもできると思いますが、こうした文化的な部分まで踏み込んでいくのも大事なことだと感じています。
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