去る12/12(土)、秋田駅前のイタリアンレストラン「オステリアムーリベッキ」を貸しきりまして、おがーりあ主催による「イタリアン de ハタハタフェスタ」を開催いたしました。
この時期に、ハタハタをモチーフにしたイベントを開催するというのは、「おがーりあ」の中でも、かなり前からアイディアはありました。
ところが、お店や関係者含め、ハタハタに直接関わる方たちの最も忙しい時期というコトもあって実現することはできず。
今回、会場や時間、料理、お呼びするゲストや企画を工夫することで、ようやく1回めの開催までこぎつけることができました。
そして、この年末の忙しい時期にも関わらず40名の定員を超えるお申し込みをいただきまして盛大な会となりましたので、レポートいたします。
既にお店の方は会場準備を終えていて、おがーりあスタッフは、イベントの進行を確認したり、プロジェクターの動作をチェックしたり。
最後に、各テーブルにスタッフの一人が準備した素敵なご案内を添えて準備完了です。
まずはおがーりあ会長土田満貴子さんによるご挨拶。
この日の進行は、はじめにこの日のために用意したランチメニューをじっくり味わっていただきまして。
その後に、様々な企画をお楽しみいただきました。
お食事の邪魔してはもったい無いですので。
ハタハタや秋田の食材を使いながらも、イタリアンにアレンジされたお料理の数々。
私達が、今まで食べたことのないイタリア生まれの秋田の郷土料理ともよべる品々。
魚体が小さく捌くのに手間がかかるせいなのか、焼く、煮るといった比較的シンプルな調理をされがちなハタハタが、こんなに味わい深い料理になるのは、とても新鮮でしたし、これを味わうことができたのは貴重な体験でした。
乱獲から禁漁と漁獲量が激減し、流通量の減少から比較的高い魚として扱われるハタハタは、食卓のなかでは、どうしても昔ながらの味わいの再現に留まりがち。
こうしたイタリアンにアレンジされたハタハタ料理ではあれば、若い世代にもアピールできるでしょうし、消費の拡大に大きな役割を果たせそうです。
この日のメニューのレシピは、参加者全員にお配りいたしましたしので、じわじわと秋田の食卓にイタリアンアレンジのハタハタ料理が広がっていくかもしれません。
食事の後は、秋田県水産振興センターの中林信康さんに、ハタハタの生態から、文化的な背景など、幅広い内容についてお話いただきました。
秋田では、沿岸の藻場に産卵に来る冬の季節ハタハタ漁が圧倒的に有名ですが、他の地域では、産卵前の脂の乗った夏から秋に水揚げをしたりするそうです。
お~、勉強になります。
続いて、おがーりあのメンバーでもあるペコリーナの吉田岳青さんに、家庭でのハタハタ料理のコツなどをお話していただきました。
内臓の処理、滑りの取り方…などなど、秋田の主婦の方、料理好きの方には聞き逃せない情報です。
食べて、お話を聞いているだけでは眠くなりそうですので、ここで、ハタハタに関してのクイズ大会です。
先ほどのお話を、どこまで真剣に聞いていたかのチェックです。
とは言うものの、この日の参加者のみなさんは、しっかりとハタハタについてのお話も覚えていただいていたようで正解者多数。
というわけで、ほとんどが正解者による大ジャンケン大会となりました。
こーゆーのも賑やかでいいです。
見事、ジャンケンクイズ大会を勝ち抜かれた方には豪華賞品をお渡しいたしました。
最後は、「オステリアムーリベッキ」の簗田シェフのご挨拶です。
秋田のご出身だそうです。
名前は有名なものの、流通量が少ないこともあり他所で食べられる機会も少なく、もちろんイタリアンにアレンジされることも今までは無かったハタハタ。
今回は、そのハタハタをイタリアンとして提供する機会に恵まれて、非常に楽しかったとのお言葉をいただきました。
そうしたお言葉をもらえのは企画側としても、とても嬉しい瞬間でもあります。
ありがとうございました。
確かに、シンプルな焼きハタハタや、しょっつる鍋、ハタハタ寿司といった伝統的な料理も大切ですが、味覚は時代によって、人によって変わります。
これだけ多彩な料理が広まっている現代なら、もっと多様な味付け、料理のハタハタがあっても良いのでしょう。
何より、この日いただいたハタハタ料理の美味しかったコトが、その証拠。
食べて頂いた参加者の美味しそうな笑顔がその証拠です。
これからも「おがーりあ」では、男鹿や、秋田の食材をベースに、イタリアをモチーフにした様々な企画を続けていこうかと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。
では、最後にデザートと珈琲で締めくくらせていただきます。