浜の蕎麦と珈琲と、人々の願い。

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男鹿市の北西部に「浜間口」という場所があります。その名のとおり「浜の間口」となって海岸線に沿って家が点在している集落です。
側には海と、川と、山があって、とりわけ滝川の伏流水は下流の農地に豊かな恵みを与えてきました。ただ海沿いの田畑は塩害に弱く、長い歴史の中で自然との闘い・心労が続いてきたのも事実であります。
そんな浜間口の休耕田となった場所に、75日で収穫可能で労力的にもいけるということでソバを植え、このソバで地域を活性化させようと頑張っている「おが・東海岸推進協議会(加藤真一会長)」から、何か一緒に面白いことができないかと「おがーりあ」に打診があり、まずは7/24(日)に浜間口の「浜ソバの種まき体験」があるというので早速土田会長と出かけてきました。
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トラクターで耕起を行った後、日差しの照りつけるなか時折汗を拭いながら数十人が一列になってゆっくりと前進、種を蒔きました。
農作業はたまにお手伝いすることもあるスタッフYですが、ソバの種蒔きは初体験。トラクターに乗るのが初めてな土田会長ともども、真剣に楽しませてもらいました。
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また、この日は五里合の「こおひい工房珈音」でのホタルカフェ最終日。
「おが・東海岸推進協議会」さんからは浜蕎麦の提供をいただき、「おがーりあ」からはスタッフ吉田の「サンドフィッシュ(=ハタハタ)・サンド」を提供、今宵限りのスペシャルメニューでお客様を出迎えました。
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お蕎麦を打つのは、蕎麦愛に取りつかれ今回の「浜間口の蕎麦プロジェクト」を立ち上げた一人でもある、進藤由秀さん。船越に「そば処・江戸一」というお店も構えています。
この日来たお客様は驚きながらも、いつもより特別なお品書きに喜ばれ、続々とオーダー。お蕎麦もサンドイッチも完売御礼でした!
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お腹が満たされた後は、「こおひい工房珈音」のマスターであり「おがーりあ」メンバーでもある佐藤さんより蛍の見どころへ案内して貰う蛍散策。時折、林の方から流れてくる風が心地よかったです。
帰って来てからは、いつもの「おがーりあ」スタッフ、珈音の常連さんや男鹿の知り合い、初めて来られたお客様などと軽くお話タイム。
コーヒーとお蕎麦って意外に合うんだなぁ~と思いながら、暮れゆく空を眺めていました。
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そして8/27(土)、種蒔きから一か月経った浜間口はご覧のとおり真っ白いソバの花。風にそよそよと揺れており、とても可憐でした。
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蕎麦畑を中心に、集落や付近をプチトレッキング。
滝川河口をスタートし、浜間口橋から中地区大地、「新奥の細道」の一部となっている、割とうっそうでうっでぃーな林道へ。その後小漆川堤の湧水で喉を潤し、蕎麦畑の脇にある浜田峠まで。トレッキングっていうよりプチオリエンテーリングですね。子どもの頃は日常茶飯事の遊びでしたが、こんな大人になってからは滅多にないので、逆に新鮮。(スタッフYは好きです。これ、普通にイベント化しちゃいませんか?)
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さて、そんなお腹を空かせた一向がソバ畑に注目している間、土田会長が「おがーりあ」の紹介をしていました。
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その後、お蕎麦の試食会がありましたが、こちらが大変。
募集は30人だったそうですが、蓋を開けてみたら50人ものお客さん!一人前につき1分少々ゆで時間がかかるので、二つの鍋で頑張っても全員に行き渡るまでなんと一時間もかかってしまいましたが、辛抱強くお待ちいただきました。それだけ、皆さん浜間口のソバに関心を持ったという証ですね~。
蕎麦を打つのは、前回同様(きっと、これからも…)進藤さん、茹でたてを提供する奥様、息の合った二人三脚が流石でした。試食会では、そんな彼らの蕎麦提供のお手伝いと、珈音のコーヒーを淹れさせていただきました。
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この日の様子は、9月2日(金)18時15分からの秋田朝日TV、5ch、ニュース番組「トレタテ!」でも放送。
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ここで問題です。
どの辺が「イタリア的な視点」を持った「おがーりあ」が関わる経緯となったと思います?
実はこの海岸線、門前や戸賀など南側の入り組んだ断崖絶壁とは違い、なだらかでソフトなイメージ。それが「おがーりあ」の「女性的で柔らかい印象をまとったお洒落なイタリア的視点」に重なり、今回の協力へとつながりました。
最近では「おが東海岸」なんて呼称で呼ばれつつありますが、この呼称の生みの親は加藤さん。「基本は楽しく、僕らが楽しいことを、お越しになる参加者へ伝えることができれば、活動の輪が広がって行く」という思いは「おがーりあ」としてもとても共感できるものと思います。
協議会皆さんの活動を「応縁・連携」しつつ、私たちおがーりあメンバーのアイディアも活かせるよう今後も協力させていただき、且つ、そこに住む住民の皆さんの想いや願いも大切にしたイベントを実現させていきたいです。
ということで、次回は今年採れた新ソバと男鹿産食材を使用した収穫祭を予定しています。

(10月30日(日)に予定していた「浜のそば収穫祭」の日程は、10月22日(土)に変更になりました。)

「おがーりあ」からは、浜間口公民館にてそばを使ったパスタ料理講習会、イタリア収穫祭の講演を予定しております。
イタリアで食べられているそば粉のがレットとエスプレッソの提供、ミニ散策やミニサイクリング等をさせていただく予定です。

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3 thoughts on “浜の蕎麦と珈琲と、人々の願い。

  1. 男鹿そば
    いいですね〜
    是非私も10/30に参加してみたいですが〜〜
    我が社は土日出勤!
    お休みとれたらなぁ〜

    • 宮崎 さま
      コメントありがとうございます。
      近くになりましたら、このHPかフェイスブック等、何らかの形で告知させていただきますので、ご都合がつくようでしたら遊びに来てくださいね。

    • 10月30日(日)に予定していた「浜のそば収穫祭」の日程は、22日(土)に変更になったそうです。
      ご都合がつくようでしたら、是非どうぞ!

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